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「俺な、落ちこぼれなんだ。
15歳になれば、皆完璧に
人間に代われるけど俺はどーしても耳やしっぽが残るんだ。背も普通よりも小さいし…。
落ちこぼれでもここを見たかったんだ…。
だから、この姿で来たんだ。でもいざ来てもどーすればいいか分かんなくって困ってたんだ。
そしたらな、空がりょーすけは優しいからおいでって言ってくれたんだ。空は優しいな!」
空をぎゅーっと抱きしめるゆーと。空はゆーとをそっと見守るように受け入れる。
何か親子みたいだな。
「…事情は何となく分かった。で、ゆーとはどうしたい?」
真剣な目でゆーとはこっちを見つめる。
「俺は、未熟だしりょーすけや人間から見たら化け物だ。でも、ここに居たい。…駄目、かな?」
ゆーとと空を抱きしめて答える。
「ゆーとは化け物じゃない。俺の大事な友達だ。それに、これからはゆーとも家族だよ?」
と安心させるように言う。
ここでゆーとを独りにさせてはいけないと思った。
何故かと聞かれたら分からない。
「ありがとうっ」
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