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クラスの女子の質問責めに、口角をぴくぴくさせながら困惑していると……
「はいはい。そこまで!
そんなにガッツいてると嫌われちゃうよ」
前の席に座るツンツン頭、金髪の男子が女子の質問責めの中に割って入って来た。
女子は邪魔されたのが気にくわないのか、男を鋭い眼差しで睨んでいる。
「何よ。エロ魔神邪魔しないでくれる」
「ははは~そんな連れない事言うなよ。
――てかさ
怒ったキミも素敵だ」
エロ魔神と言われた男は、唐突に女子の手を取り、口説き文句とも取れる言葉を自身満々で言い放つ。
それを見ていた、周囲の女子は「キャ~変態」「キモイ」など騒いでいる。
さらにエロ魔神は追い討ちをかけるようにニタ~と笑みを零すと、こう言い放った。
『--いい響きだ』
「ひっ……!!」
女子達は背筋が凍りついたのか、鳥肌が立った両腕を擦り「マジムリ」と言葉を吐き、足早にその場を遠ざかって行った。
だが、レンはそのお陰でホッとしていた……
これで女子達の質問責めから解放されたからである。
レンは女子達から解放され、安心したのか……安堵の溜め息を吐いた。
そんな様子を見ていた、エロ魔神が何故か机を叩き「ハハハッ」と目頭に涙を溜め笑っている。
「お前、マジ面白すぎ。
そんなに相手するの疲れたのか!?
オレならハーレムでうひゃ~だけどな」
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