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「え~ですからして……
特殊部隊SHRのSHRとは、世界平和連合の略で――――」
クーラーが効いた教室の中、社会の先生らしき中年の男が教科書を見ながら、黒板に説明文を書き付け足している。
そんな中、前の席ではツンツン頭の金髪のエロ魔神……キョウが顔を机にへばりつけながら気持よさそうに寝ている。
隣の席では何故か不機嫌な赤髪の女の子、アカリがレンの方に視線を向けない様に細心の注意を払いながら、社会の先生の話を聞いている。
そして、レンはと言うと……
窓から見えるグランドを遠い目をしながら眺め、見据えていた。
――――そして
暫くすると授業の終わりを知らせるチャイムの音色が学園全体を包んでいく。
社会の先生は開いていた教科書をパタンと閉じると「それでは、此処までにします」と教室を出て行ってしまった。
キョウはチャイムの音色で目が覚めたのか……良く寝たと言わんばかりに背筋を伸ばしアクビをしている。
そんな間抜けな姿を目の当たりにしながら……レンとは逆の隣の席に座るユキにアカリが喋りかけた。
「次は、実技みたいね。
グランドに行きましょう」
ユキは「えぇ」と言うと机から立ち上がりアカリと共に教室から出ていく。
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