使い魔

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 みんなが集まっているグランドの真ん中に着くと……坊主頭の先生を中心にみんなが輪になっている。  目線を坊主頭の先生の足元に移動させると……魔法陣のようなものが描かれていた。  クラスのみんなは初めてみる魔法陣に釘付けになっていたのだ。  坊主頭の先生は、クラスの全員が集まったのを確認すると「授業を始めるぞ」と大きな声を張り上げ、授業の内容を説明しだした。 「これから、みんなにこの魔法陣を使って、使い魔を召還してもらい、そして……契約してもらう。 みんなも知っての通り、魔物と戦うには、この使い魔は絶対条件だ。 何故なら人から殴る蹴るなどの物理攻撃は一切ダメージを与える事が出来ない…… ダメージを与える事が出来るのは魔力が籠もった物だけだ。 そして、それが……今から使い魔と契約してもらうが……その使い魔を武器に変える魔装化だ。 これは“天魔戦争”時代の時に魔物と戦う為に発見された唯一の戦闘手段である。 ----それじゃあ、始めるぞ」  坊主頭の先生の説明が終わると静かに聞いていた生徒が落ち着きを無くし騒ぎ始めた。  何故なら、先ほど説明された使い魔との契約を今、始めようとしているのだ!  騒ぐなと言う方が難しい。
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