アメジョ集

4/28
前へ
/30ページ
次へ
バーのマスターは、客寄せに面白い企画を思いついて看板を掲げた。 『100ドル払って馬を笑わせよう!笑わせた人には10000ドルプレゼント!』 客は面白がって参加費の100ドルを払い、マスターの馬を笑わせようとした。 もちろん馬は笑うはずもなく、商売大繁盛。 ところが、ある日見知らぬ男がやって来て 「私にやらせてください」 男は100ドル払って、馬の耳に何やらささやいた。 すると馬は、グハグハと歯をむい て笑い転げた! 約束通り金を払うとすっかり赤字。 考え込んだマスターは、新たな看板を掲げた。 『100ドル払って馬を泣かせよう!泣かせた人には10000ドルプレゼント!』 またも客は面白がって、商売大繁盛。 だが、やはりあの男がやって来た。 「私にやらせてください」 男は100ドル払い、馬小屋に入ってドアを閉めた。 間もなくドアを開けたときには、 馬は滝のような涙を流して大泣きしていた。 「これは・・・。この前といい今回といい、あなたいったいどんな手を使ったんです?」 「簡単ですよ」 男は笑顔で言った。 「この前のときは、僕のナニはお前のより大きいと言ってやったんです。  今回は、それを見せてやったってわけです。はっはっは」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加