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ライブハウスの外
利奈は一人で家に向かって下を向いてダラダラと歩いていた
「利奈！」
前方から呼ぶ声に顔を利奈は上げる
「樹？」
暗がりに一人の男が立っていた
「なぁにダラダラ歩いてんだよ。疲れたのか？」
首を横に振りながら
「違うって、なんか…飲み行くか！」
「はっ？今日も？ったく、仕方ねぇなぁ。明日仕事あんだから軽くなぁ」
樹は利奈の横に並んで、居酒屋へ歩いた
ざわついた居酒屋で飲み始めた２人
「今日どうだったの？」
樹がビールを飲みながら聞く
「何が？」
「何って、あれ…」
「あぁぁ…まあまあだな」
利奈は気の無い返事を返す
「まあまあか…」
フッと笑い樹は利奈を見つめていた
「もう少し飲んだら帰るぞ」
「おぅっ」
「ホントに男みたいだな」
またフッと笑う樹に利奈もフッと笑う
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