私は鈴鹿

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廊下を歩けば皆が私を避けるんだ。 ドンッ!! 女子C「イタッ!」 転げ落ちるシャーペン。 女子D「大丈夫?」 女子Dは女子Cをかばう。 鈴鹿「・・・」 鈴鹿は転げ落ちたシャーペンを拾うと 鈴鹿「あの、・・・これ」 女子Cが鈴鹿を見て青ざめた。 「ヒドイ!!大事にしてた私のシャーペン!!」 シャーペンについていた動物のストラップが壊れて取れていた。 女子「うわ、サイテー!」 男子「人のもん壊したんだってよ」 女子「謝りもしないんだぁ!」 頭が真っ白になり、皆の声だけがグルグルと頭の中で波立って聞こえた。 それでも私には彼がいた。 中学の時に他校の彼に告白され付き合った。 彼だけは私を守ってくれる存在だと。 信じてた・・・。 学校の帰り道で彼を見つけ、声をかけようとした時。 女子E「ねぇねぇ、あんたって鈴鹿っていう彼女いるでしょ?」 彼の後ろから、女子が出てきて彼に話かけた。 そして、自分の名前が出たせいか、とっさに隠れる鈴鹿。
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