1つ

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駐輪場沿いの道を通って裏門を出る。 裏門を出たところに、季節はずれの服を着たおじさんが腰をかけていた。 「(暑くないのか??)」 ふと、そんなことを思い通過しようとしたら、そいつが何かつぶやいているのが聞こえた。 「…ま……深入…るな…」 「真……知…の…つ…」 よくあるおっさんの独り言だろうと思ってたのだが、何かつっかかる気がする。 それに、ずっと視線を感じる。 気色悪いので俺は足早にそこを去った。 何か嫌な予感がする。 何かが起こる気がした。 根拠はない。 ただなんとなく。
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