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薫が軽く教室を覗いたら、海クンが居ない様で、首を横に振りながら「いなぁ~い」と少し寂しそうに言った。
薫のその寂しそうな顔や話
してくれた時の頬を赤らめ
てとっても乙女な姿を思い
出すと、もぅ少し探して一
目会わせてあげたいなと彩
は思った。
「来るかもしれないし、もぅ少し居ようよ♪」
彩の笑顔な提案に薫は寂しそうな顔から笑顔に変わり、「うんっ♪♪彩、ありがとうっ」と薫は、嬉しさいっぱいで言った。
それから、
教室に入る人
教室を出る人
近くで話す生徒…
全てにチラチラと目をやったが、薫からの「あの人っ!!」が聞けないのでまだかと変わるがわる目をやって探した。
薫から恋する乙女な姿が居ない淋しさから萎れかけた時、薫の顔が一点に注がれた。
「来たよ~!彩っ!!」
彩は、薫が見つめる先に居る男の子に目を向けた。
そこには、朝に間接キスと突っ込んできた嫌な大柄の男とそこに居た子、真ん中には薫から聞いていた海クンが居た。
教室に向かい歩いてる状態で、4時間目の開始のチャイムが鳴った。
薫は、嬉しそうに喜んでいたがもぅ席に付かなければならなかったので、彩は「教室、教室~っ!!」と薫に申し訳無さそうに言った。
だけど、薫は会えた喜びで満足だったのか笑顔でうんと言い、一緒に席へ戻った。
授業が始まり、いけないがこっそりと手紙を先生から見えないよう隠して書いた。
薫へ☆
良かったねっ♪♪♪
彩、応援するからねっ!
また、会いたくなったら誘ってね。
行くからネ☆ アヤより
皆から読まれない様に、小さく手紙を折り、後ろの子に「薫に回して、ごめんね。」と頼んだ。
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