新学期

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「薫~、宜しくねっ♪」 彩芽の言葉を聞いて薫は、ハニカミながら 「彩~、お互い恋バナ弾けよ~ねっ♪」 っと、力強く肩をポンポンと叩いてギュっと抱き付いた。 **薫~、あたしスッゴク嬉しいよ!** さい先明るいスタートに私は、心の中迄キラキラしていた。 ニコニコ笑顔の薫が、  「彩、教室イコッ♪♪」  「うんっ♪」   っと笑顔で答え、2年2組の教室へ走りだす。 教室の入り口に着いた時、 『良い人見付かるとイイね』 昨晩の薫とのメールを思い出した。 『よしっ!頑張るぞっ♪』 中に入って、辺りを見回す。 知ってる人も居たが、 あまり親しく無いので、 これからのワクワクを彩は 止めれなかった。 「お前、ニヤニヤしすぎっ」 後ろから来たのは、 幼なじみの同級生、 早坂愁(はやさか しゅう)だった。 「それとも、そんな顔付きだったけっ?」 …愁は、同じマンションに住む幼なじみで意地悪な事も何でも言ってくる。 ……「愁っ!、酷いっ!!」 そう言って、ぷくっと、 頬をフグみたいに膨らませ た彩を見て 思わずぷっと愁は噴き出し 笑いをした。  「彩~、ごめんごめん!」 「愁、そんなんじゃ謝ってるって言えない!」 そう言って彩は、またフグみたいに頬をぷくっとした。 「俺もさ~同じクラスだわ!ヨロシクなっ!!」 愁は、彩の髪をグリグリ撫でながら言った。 …「もぅ~!2つ縛りがボサボサになるぅ~!!!」 彩は、アセアセしながら愁の手を払うと直ぐにヘアゴムを外し、直す。 軽く縛り治したら、チャイムが鳴った。 皆、黒板に書かれたあいうえお順の席へそそくさと座った。 クラス毎に教師は、体育館の入り口に掲示された名簿にて分かっていた。 座って直ぐに、私達の担任は教室に入ってきた。  「皆~!ヨロシクね~!」 入ってきた、塩川先生は笑顔でそぅ言った。 彩が、このクラスになって嬉しい点は薫以外にも有った。  *塩川先生だった事*
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