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俺は不思議に思い首を傾げる。
すると何と、精霊たちの数人が鼻血を噴いて倒れた。
「え?」
他の精霊達も顔を真っ赤にして身体を震わせている。
俺は困って琥珀を見た。
「クククク。お前の身体からは精霊達を魅了する香が出ているのだ。
笑顔になるとそれが量を増すのだな。」
楽しそうに言う琥珀に俺は眉を寄せた。
「何だよそれ。」
俺は自分の匂いを嗅いで見たが自分では判らなかった。
「人間には判らぬよ。」
楽しそうに言う琥珀に何だか腹がたった俺は思わずペシっと琥珀の頭を叩いて居た。
後ろで息を飲むのが判ったが、琥珀は全く気にしないようで笑い出した。
「はははは。まだまだお前は、可愛い。ちっとも効かぬな。」
その言葉に俺は、益々眉を寄せた。
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