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俺は籠の中で立ち上がった。
[さて。これで契約は出来たな。何時でも心で思うと良い。
我に繋がる。]
俺は思わず頷いていた。
[判った。]
俺がそう言った途端に琥珀の奴は俺の首根っこを咥えると籠の外に俺を出した。
[大地を感じて見ろ。]
俺は地面に座り込むと両手を地面に当てて見た。
(ん?何か違和感?あれ?)
俺は畑を見つめた。
中央部分だけが今一つ野菜の生育が悪い。
「あ!」
俺は琥珀を見た。
琥珀は頷いて俺を背中に乗せると畑の中に入って行く。
中で作業をしていた家族が驚いた表情で俺を見る。
「な!コウ!何をしてるんだ?」
「え?何でウォルフがコウを乗せてるの?」
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