転生

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「琥珀!ダメ!」 [は!面倒だ。] 俺は溜息をついた。 「コウちゃん?一体、どうしたの!」 「急に、様子が変わったぞ?」 「何が起こった?」 「コウの様子が変だぞ?」 家族は口々に不安そうに言うが、琥珀が怖くて中に入れない様子だった。 俺は苦笑して琥珀の背中から降ろして貰った。 畑の中に手を当てると種に話しかける。 「お願い。力を貸して。」 俺がそう言った途端だった。 心に喜びのような感情が流れ込んで来て膨れ上がる。 それと同時に地面から無数の蔓が伸びた。 家族が悲鳴を上げる。 その蔓の中の数本が次々に俺に絡みついたからだ。 「おお!」 俺は驚きの声を上げたが、何故かちっとも怖いとは思わなかった。
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