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「お前は・・・・・どうやら神に愛された子なのだな。
不思議な力を授かったのだろう。
その為に・・・・・一気に知識が増えたのか?違うか?
お前の言葉は、とても2歳ではない。」
そう言って畑を見渡した。
そこには鈴なりになったたわわな実が揺れていた。
「だが、お陰で、我が家は飢え死にしなくて良さそうだ。ありがとう。」
そう言って笑顔で俺の頭を撫でてくれた。
すると、母も俺を抱きしめる。
「そうね。コウちゃんのお陰でこの畑は、あの樹が護ってくれるのでしょう?」
俺は頷いた。
「うん。護ってくれるって。」
俺がそう言うと横にいた姉や兄が言う。
「凄い!コウちゃん!樹と話せるの?」
「かっこいー!」
「琥珀ってあのウォルフの名前?あいつ・・・・・・コウちゃん産まれた時からずっと此処にいるんだよ?
家に居る時は家の外で護るみたいにしてたし・・・・。」
兄の言葉に俺は驚いた表情をする。
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