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夕方、俺が目を覚ますと部屋には多くの村人達が居た。
座敷に寝かせられていて、つい先程まで会議をしていたようだった。
俺は、目を擦りながら起き上がって固まった。
全員が注目していたから。
「え?何です?」
俺は呆然と周囲を見回す。
すると、直ぐに父を発見した。
父は笑顔で俺を手招きする。
俺は直ぐに覚束無い足取りで父の傍に歩いて行くと膝の上に座らせられた。
周囲が注目する。
俺は首を傾げて父を見上げた。
父は笑顔で言う。
「コウ。お前が目を覚まさせたと言ったあの樹の事と私の畑の事で村人が集まったんだよ。」
俺は周囲を見回して言う。
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