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「ね?琥珀?」
俺が満面の笑みで言うと、琥珀は懸命にコクコクと首を縦に振る。
その様子に、周囲は青ざめていた。
俺は村の人達の方に向き直ると言った。
「琥珀は危害を加えられなければ、反撃はしません。
でも、あくまでも・・・・・・魔物なんです・・・・・・考えて下さいね?」
そう言って笑顔で首を傾げる俺に村人が言った。
「コ・・・・・・コウ君・・・・随分・・・・・・大人みたいな言い方・・・・・・するね?」
俺はピクンっと身体を震わせ、俯いた。
「変・・・・・・ですよね・・・・・僕。
突然・・・・・・沢山の事が・・・・・判って・・・・・・・父や母や兄達の・・・・・手助けが・・・・・したくて・・・・・・・。
皆がお腹空かせてるの・・・・・・・・・・知っていましたから・・・・・・・・・・だから・・・・・・僕。」
その時、俺の頭にクシャリと手が置かれた。
「お前は・・・・・神の加護で急に大きな知識を得た事で、精神的に成長してしまったのだな?
・・・・・・・コウ?そうだろう?」
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