74648人が本棚に入れています
本棚に追加
そこに居たのは父で、俺は顔を上げてクシャリと顔を歪めるとボロボロと涙を溢した。
「ご・・・・・ごめ・・・・・なさい・・・・僕・・・・・・・僕・・・・・・。」
父は俺を抱き上げ抱きしめる。
「コウ・・・・・・。哀しむな。
俺達は、お前を怖いとは思わない。お前は私達の為に動いたのだろう?」
俺は驚いた表情で父を見上げた。
父は笑顔で言う。
「安心しなさい。私達の大事な息子だ。お前は。
・・・・・・・・私達はお前を愛しているのだよ?」
父の言葉に俺は、鳴き声を上げて泣き出していた。
俺が子供の行動を取れなくなった事で、周囲に恐怖されるのでは思っていた。
そうなれば・・・・・・此処には居られないだろうと。
折角・・・・・新しい両親や兄姉まで出来たのに・・・・・・失うのかと怖かったのだ。
最初のコメントを投稿しよう!