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お茶をゆっくり飲んでいたら、庭から気配を感じた。
[来たんだ。琥珀。]
[行くのだろ?]
[ああ。]
俺はカップを置くと父を見上げた。
「父さん。今日は僕・・・・・昨日の約束通りに、琥珀と村を回って来て良いですか?」
父は心配そうに振り返って琥珀を確認して言う。
「大丈夫か?」
俺の顔を覗き込むようにして言う父に笑顔で言う。
「平気です。ちゃんと、琥珀が護ってくれますし・・・・・・たぶん・・・・・森に行っても僕は、危険は無いと思いますよ?」
首を傾げて言う俺に父は眉を寄せる。
「何故、そう思う?」
俺は、ふう・・・・・と息を吐いて言う。
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