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「僕に危害を加える魔物は、琥珀が容赦しないと思いますし。
それに・・・・・・。」
其処で言葉を止めた俺に不思議そうに父が言った。
「それに?」
俺は、俯いて言う。
「僕に森の木々が危害を加えるとは思えないんです。
昨日・・・・・種の声が聞こえた時に感じたんですけど。
僕は精霊に愛されてるんだって。
だから、自然が僕を護るって言っていました。」
父が目を丸くした。
「お前が精霊に愛されてるって?凄いな!」
俺は父の言葉に首を傾げる。
「そうなのかな。良く判らないのですが。」
父は俺の頭を撫でて言う。
「今は判らなくとも何時か判る。
それが、どれほど素晴らしい事なのかがな。」
俺は、コクリと頷いた。
父はそっと俺を床に降ろした。
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