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精霊達は次々に庭に大きな葉を置いてその上に幾つもの実を置いていく。
随分沢山の種類に渡る数々の木の実や果物や茸等、山の幸を置いてくれた。
俺は目を丸くして言う。
「こんなに沢山良いの?」
そう言って首を傾げると精霊達は笑顔で言う。
「はい。愛し子の誕生を祝う贈り物です。
世界の為に我等は何時でも手をお貸し致します。
御用がありましたら、何時でも御呼び下さい。」
そう言って笑顔で頭を下げると周囲に強い風が巻き起こり、思わず皆が目を瞑り再び目を開けた時にはもう精霊達の姿は無かった。
俺が苦笑していると、後ろから声が聞こえた。
「凄~い!精霊なんて初めて見た!」
俺が振り返ると、満面の笑みを浮かべる姉達がいた。
「コウちゃん、凄いのね~。」
俺は首を傾げて言う。
「僕には・・・・判りません。」
そう言った俺に笑顔で父が言う。
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