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道を素早く走り村を走り抜けて畑に移動する。
村に一番近い畑が我が家の畑だ。
そこから森に向かって畑が広がり森との境目に大きな柵がある。
危険な魔物が来ないようにだ。
まあ。
この森には大きな魔物は居ないが・・・・・・・・・・・。
昨日、俺が目を覚まして貰った樹は大きく育ち沢山の蔓を地面に刺して大地を活性化させていた。
相変わらず、家の畑は作物がたわわに実っていた。
俺は琥珀に合図して大きなその樹に近寄って降ろして貰った。
俺は拙い足取りで歩み寄り樹に触れる。
樹は蔓を伸ばして俺を抱き上げ昨日作った揺り籠に俺を乗せる。
琥珀は素早く畑の外へと走り出す。
何故か俺はどうすれば良いのか判っていた。
そのまま俺はゆっくりと目を閉じる。
直ぐに俺の心は樹に同調する。
俺の身体は樹によって葉に覆われて暖かく護られていた。
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