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少しすると、多くの畑から蔓が芽を出し、その蔓があちこちで大きな樹になる。
見る間に村の畑は次々に豊かに実をつけ始める。
全ての畑が緑に覆われた時、俺はゆっくりと目を覚ました。
樹はゆっくりと俺を地面に降ろす。
「ありがとう。」
俺は笑顔で樹を見上げる。
樹は震え又も花の数を増やす。
「あらら・・・・・・・。」
俺が苦笑していると、目の前に何時の間にか琥珀が居てそっと俺を咥える。
「行くぞ。」
俺は琥珀に咥えられてそこから離れる。
村の畑は全てが豊かな実りの実を数多く実らせていた。
「凄いな。」
周囲を見ながら琥珀に咥えられて移動する俺って・・・・・・・結構・・・・・間抜けな構図かもな。
なんて思って少し落ち込んだのは内緒だが。
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