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俺は琥珀に連れられて、畑を見下ろせる小高い丘に連れて行かれた。
そこにはちょうど良い樹があって程よい木陰になっていた。
そこにそっと降ろされる。
「此処で昼にしよう。」
俺はペタリと、地面に腰を降ろす。
上を見上げれば、太陽は既に真上を過ぎており昼過ぎである事が判った。
「そっか。もうそんなに時間が経っていたんだ。」
俺は、背中の鞄を降ろすと口を開けながら言う。
「琥珀はお昼は良いのか?」
琥珀は口を歪めて言う。
「昨夜。済ませてある。昼間は食わなくても良い。
安心しろ。」
俺は笑顔で琥珀を見て言う。
「そっか。」
鞄の中から、俺は水筒と昼の包みを取り出して広げると手を拭いて食事を始める。
少量の食事を終えると俺は片付けてふう・・・・・と息を吐く。
ほっと息を吐くと俺の後ろに琥珀がペタンと坐る。
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