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俺はそのフワリと暖かく柔らかい気配の琥珀に寄りかかってゴロリと横になった。
そして、何時の間にか眠ってしまっていた。
暖かく心地良かったのだ。
その日、俺は夕方位までゆっくり休んでから帰宅した。
それからの数日は、村の中を点検して多くの植物に話しかける事に費やした。
一ヶ月で村は見違えるほど豊かになった。
俺が話しかけると、家畜達も機嫌が良くなり美味しい乳や卵を供給してくれるようになった。
それが終わると俺は父に頼んで勉強をするようになった。
此処は小さな村で学校なんかも満足にない場所だったので、父は村の産物を離れた町まで行って売ってそのお金で本を買って来てくれた。
俺はそれを読んで勉強した。
村の人達も協力してくれて、多くの本が集まった。
しまいには俺の部屋として小さな建物が作られて其処に本が運び込まれていた。
俺は暇さえあれば其処に篭って本を読んでいた。
一日中、其処に篭るのは・・・・琥珀は許してくれず、昼食は何時も弁当を持ってあの樹の所まで散歩に行った。
毎日、少しずつ距離を伸ばして歩かされながら・・・・・・・。
そうやって充実した日々を過ごしていた。
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