始まり

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大きな声で言われて俺は、思わず背筋を伸ばして気を付け!の体制で返事をしていた。 「はい!」 天使は笑顔で言った。 「全く余計な事しないでよね! お陰で仕事が増えたじゃないの!」 天使の言葉に俺は目を見開いて間抜けな表情になる。 「は?余計な事?何?どういう事?」 俺がそう言うと、天使は大きな溜息をついて俺を睨む。 「あんたが余計な事するから、私の仕事が増えたって事よ!」 俺は眉を寄せた。 意味が判らない。 「は?何だよ?どういう事だ?しかも・・・・・・あんた、天使って?」 その時、横から声がした。 「まあ。落ち着いて下さい。 只野光さん」 落ち着いた綺麗な声が聞こえた。 俺は声がした方を見て驚いた。
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