『Alice』と赤い本

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「あ、ごめんなさい!!」 少女は、自分が見知らぬ男性にのし掛かっていたことを悟り、顔を真っ赤にして一久から離れた。 『いや、全然いいよ? むしろあのままでも…』 胸当たってたし…。 「ち、ちょっと? なんで普通に話してんの!? 驚かないの!?」 『うわぁ!!』 一久は起き上がり、目を大きく見開いて驚いた。 「今ごろ!?」 『胸大きい!!』 「そこ!?」 『ほかになにがあるの?』 四葉は呆れた。 一久に任せてたら話が進まないわね…。 一久に呆れたことで、四葉はすこし冷静さを取り戻した。 「あ、あなたは誰? 突然現れたように見えたけど…」 「あ、ごめんなさい…。私の名前はは多分アリスです…。一応記憶喪失です…」 アリスはその場にちょこんと正座し自己紹介をした。 「記憶喪失…。突然現れたように見えたけど…。」 「あ、それはこの本のおかげです!!」 アリスは立ち上がり、近くに落ちていた赤い本を拾いあげた。
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