酒(仮題)

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何でこんな状況になっているのか草野は疑問に感じた。 現在、二人は草野の住んでいるマンションに向かって歩いていた。 はじめは二人とも降りる駅は一つしか離れてなかったのでちょっと遅いけどどこか店にでも入ろうかという話だった。 しかしいざ店をまわってみるとどこも満席だったりそうでなくとも騒がしくそういうところは彼女が拒否した。 結局、最後は「草野さんの家はダメなんですか?」と聞かれ草野が曖昧な態度をとっているうちに「草野さんはいい人だと信じています」と後付けされ、今にいたってしまっている。 「信じていますって…」 別にそんなあれで見ているわけじゃないし…。 草野は思った。
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