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「お酒とかは嫌いじゃないんですけど…なんていうか…」
「あ、もしかしてみんなで飲みに行くとか苦手?」
「まぁ…そんな感じです…」
彼女はバツが悪そうに言った。
しぶしぶ言った感じはあるが結構、正直者のようだ。
「まぁ、途中でフェードアウトしちゃってもいいからね。うちはこういう行事にかこつけて、飲んで騒ぎたいってやつがほとんどだし。ぶっちゃけ、俺も途中で抜けるし」
「え!?草野さんって幹事じゃないんですか?」
彼女は驚いて聞き返した。
「うん。本当の幹事のやつは別にいるからね。」
「じゃ、何でこんなことしてるんですか?」
「本当の幹事のやつは本番が好きなやつだからね。それに俺も君と一緒だよ。」
「一緒ってどういうことですか?」
俺はその質問については答えなかった。
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