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視点変更
村枝雄介→村枝雄介(地)
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ドクンと心臓が脈打つ。
オリジナルの凄まじい怒りの感情が、分身体の俺にまで流れ込んできている様だ。
この現象は、この場にいる13人の分身体全てに表れていた。
悪魔100体に対して僅か13人の分身体。
圧倒的な戦力差……一見無謀とも思えるこの人数にも訳がある。
神様に影分身を奥の手にする様に言われた事を考慮し、人数を最小限に押さえたのだ。
都合の良い想像の力でデメリットを消すことも考えたが、影分身はメリットとデメリットが直結しているので、そこら辺の調整が難しい。
なので、なるべく人数を少なくする事で、脳への負担を少なくするという方法をとることにした。
……しかし、心配は要らない。
この13人が居れば、悪魔の100体や200体……必ず止める事が出来るだろう。
13人の俺が横一列に並び、悪魔の大軍の真正面に陣取った。
そして──
「行くぞォッ!!!!」
「「「「オウ!!!!」」」」
──掛け声と共に現れたのは、12本のベルトと、1本の音叉。
1人として同じ動きをとる者はいない。
それぞれの動き、それぞれの型で───準備は整った。
「「「「変身ッ!!!」」」」
分身体の姿がみるみる内に変わって行く。
様々な音が同時に鳴り響き、それが止んだ。
クウガ・アギト・龍騎・555(ファイズ)・剣(ブレイド)・響鬼・カブト・電王・キバ・ディケイド・W(ダブル)・OOO(オーズ)・フォーゼ。
ここに、全平成ライダーが一同に介した。
「「「「ウオオオオオオオオオ!!!!!」」」」
13人の最強の戦士達が、各々の雄叫びを上げながら敵の大軍へと突っ込んで行く。
「「「「オオオオオオオオオ!!!!!」」」」
悪魔の方からも雄叫びが上がり、此方への進行スピードを上げる。
13対100。
それが何だ。
ここから先には死んでも行かせない……!!!
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