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視点変更
村枝雄介(地)→村枝雄介(空)
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「月牙──」
まるでどでかい包丁の様な形をしている斬魄刀『斬月』を振りかぶり、技の想像を開始した。
その想像を極限まで高め、技の名と共に悪魔の軍勢へと放つ。
「──天衝ッ!!!」
三日月状の飛ぶ斬撃『月牙天衝』が、群がる悪魔を二分した。
流石に、この翼の生えた機動力の高い悪魔達には、大技はなかなか当たらない様だ。
だが……。
「吼えろ『蛇尾丸』!!」
「裂けろ『鬼灯丸』!!」
ズバババババ!!!
「グギャッ!!!」
「怯むな! 数ではこちらが上だ!!」
わらわらと悪魔の集中している地帯に、斬魄刀の『蛇尾丸』や『鬼灯丸』を持った俺が突撃する。
何体かの悪魔を傷つける事に成功したが、倒すまでは至らなかった様だ。
この空から攻めてきた悪魔を迎え撃つ俺達は、某護廷十三隊の隊長各の斬魄刀を使用している。
実力が定かではない隊長各の分は、他の実力が有る隊士の斬魄刀を選抜した。
護廷十三隊の隊長格の斬魄刀ともなれば、その威力は凄まじい。
その代表各とも言える斬魄刀が今、単騎で敵陣へと斬り込んで行った。
「万象一切灰塵と為せ『流刃若火』」
炎熱型最強最古の斬魄刀、『流刃若火』。
その刀は刀身に炎を宿し、始解にして、使い手の前に立ち塞がる者を全て例外無く塵にしてしまう、正に最強の斬魄刀。
「ラァァァァァァァァァ!!!」
ゴォォォォォォォォ!!!
一振り、全力で横に薙いだ。
燃え盛る炎の音だけが耳に届く。
「……ァ……」
「なッ」
炎に飲み込まれた数体の悪魔が、悲鳴を上げる間も無くこの世から存在が消滅した。
この一振りで数体か……。
……先は長いな。
だけど……こいつらは止める。止めてみせる。
あの国の人達には、指一本触れさせない。
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