プロローグ

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でも、 そこでは、 まともに食事を貰えず、 寝る時間もほとんどなく、 ずっと働いていた。 そして、 女の子が生まれてから、 5年。 「おい、さっさと働け、俺は忙しいんだ!」 男の怒りの声が、聞こえる。 「・・・はぃ。」 女の子は、 控えめな返事をする。 「声が小さい!」 また、怒りの声が聞こえる。 「・・・はい。」 今さっきより、 大きな声で、 返事をする。が… 「声が小さいんじゃあ!!」 と言って、 ポケットから、 ナイフを取り出した。 「上の人のお願いには、はい。と、大きな声で返事しなかったのがいけなかったんだぞ。ケッケッ」 不気味な笑い方をする。 こんなことは、 何十回もあったが、 今回は、 イラっときたようで、 言い返してしまった。 「もう、うんざり。」 それは聞こえたようで、 「何が、うんざりなんじゃ!まあ、いい。あばよ」 ナイフを突きつけてきた。 「お前がな。ふふっ」 すると、 男は消えてしまった。
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