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生け贄に選ばれたのは、当時集落一美しかった生娘。
生娘を希望したのは森の主である。いったいナニをする気だったのやら。
というのはともかく、生け贄を受け取った森の主は、以降森の民を陰ながら守りつつ、気ままに暮らしていたのだという。
それが、五百年程前の話。
どう考えても、代替りしていそうだが、そんな事はたいした問題ではない。
問題は、今回のことを解決するのに選ばれる可能性のある手段が、生け贄を捧げる、であることだ。
そもそも自分はこの集落の者ではないので、口出しできる立場ではないのだが、この色々親切なコルルタと言う少女(本人曰く生娘)は生け贄にされる恐れがある。
ならば、生け贄にされてしまう前に、もう少し色々聞いておかねばならない。
コレから記憶を取り戻すために、あちこち旅をしなければならないだろうから、先立つ情報はかなり必要だ。
いっそのこと、コルルタをナビゲーターとして連れていきたかったが、どうやら無理そうである。
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