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別にコルルタが生け贄になれば良いなどとは思ってはいない。
部外者である自分には、森の民が決定したことに対して口出しする権利が無いと言うことがわかっているからだ。
薄情なのではなく現実的なだけだ。
というのはともかく、早くコルルタから色々と聞き出さなくてはならない。
先ずはこの森の規模について。
曰くそれ程広くはないらしい。
二、三時間程歩けば抜けれる程度の広さなようだ。
次に森の外について。
ある方角から森を抜ければ一面の砂漠。
また別の方角から抜ければ草原が広がっているらしい。
草原の先には大きな町があり、そこから更に行くとお城があるらしい。
砂漠方面には、砂漠の民の城があり城下町があり、森の民とは幾度か争いが起きたが、そのたびに森の民を守ったのが森の主なのだそうだ。
何故仲が悪いのかも気になるが、森の主の異変の隙に砂漠の民が攻め込んでこないものか心配だ。
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