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結局、コルルタの返事は諦めるなんてできないという大方予想していたものだった。
生憎さらって逃げるようなことをする気はない。
コルルタもそんな事は最初から期待していなかったようだ。
粗方ここで聞く必要のあることは聞いたと思う。
余計な厄介ごとに巻き込まれる前にここを離れるとしたいところだが、肝心の旅支度を忘れていた。
どうにかならないものかとコルルタに言うと、旅に必要なものを一通りそろえてくれた。しかも無償で。
本当によくできた娘だ。
ということで旅支度も完璧なので集落から出ることにした。
ちょうどその時、コルルタが生け贄に選ばれたことを告げられていた。
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