2人が本棚に入れています
本棚に追加
とにもかくにもせっせと歩き、なんとか集落に着いた頃には日が落ちかけていた。
歩き疲れてもうくたくたである。早くどこかで休みたいが、宿のようなものは見当たらない。
村人に尋ねようにも皆せっせと何かの準備をしているので、尋ね辛い。
が、全員が全員働いているわけではなく、中には休憩している人もいた。
とにかく、休める場所と空腹と喉の渇きを潤すものを手に入れなければならない。
休憩しているならさほど迷惑もかからないだろうと、見た目のやさしそうなおじさんに尋ねてみた。
いわく、収穫祭のようなものらしい。
といっても実態は、豊穣やらの神様に感謝の意を捧げる飲めや歌えの大宴会らしい。
別段部外者を拒むような事はない、とのことらしいので、せっかくなので参加させてもらうことにした。
最初のコメントを投稿しよう!