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細い路地を走っていた長髪の男の足が止まる。
男の走り込んだ道は行き止まりだったのだ。
「これで終わりなのか…」
長髪の男が力無くつぶやくのとほぼ同時に5人のヒトが男に追いついた。
無言で無表情のヒト達。
そのヒト達の存在に気付いているのか、いないのか…
長髪の男は空を眺めながらさらにつぶやいた。
「ごめん、みんなとの約束…果たせそうにないや」
5人のヒトは少しずつ距離を縮めていく。
長髪の男は、静かに5人の方に体を向けた。
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