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60分ほど経過しただろうか。
やっとのことで俺は車庫入れを遂行した。
俺は、車体が少し右寄りになってしまったのも気にしない双子座のAB型である。
次に車を出すときは、その時にまた苦闘すればいいだけの話である。
未来の俺、ざまぁみろ!
俺はククッと鼻で笑った。
そして車から降りて、早速トランクへと向かった。
ずっと俺をバカにして笑い転げていたガキめ、覚悟!!!
俺はガキ捕獲用に、手には縄跳びを持っていた。
助手席に何故か置いてあったのである。
それで細身のガキくらい縛れるだろう。
そして警察につきだしてハイそれまでよ。
俺は頭の中に都合のよいシナリオを描き出し、勢いよくトランクを開けた。
しかし、そこにはガキなどいなかったのである。
ただソファーが無茶苦茶に詰め込まれていただけで──
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