そのソファーとの出会い。

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まったく、上手く逃げやがったか。 俺は苦笑いし、手に持っていた縄跳びを放り出した。 しかし最近のガキはすげぇな。 そう思わざるを得ない。 イタズラのスキルだけは超一級らしい。 密閉されていたトランクからどう逃げたかは知らないが、とりあえずソファーは無事だった。 俺はそのソファーを抱えて家の中へと急いだのだった。 早くしないと、深夜アニメ「キソニクマソ・リターンズ」を見逃してしまうため─ ただえさえ今日は外出していたせいで「とっとこ・ハム野郎」を見逃したのだから、これ以上の失敗は赦されまい。
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