プロローグ

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木々が生い茂る森の中に、小さな建物がある。 ある満月の晩、大柄な男が帰って来る。 「おや、こんなところにカゴなんておいてあったかな?」 見慣れぬカゴに近づき、覗き込む。 「なんと...」 男は中を見て言葉を失った。なぜなら、そこには最近生まれたばかりの自分の息子と同じぐらいの赤ん坊が眠っていたからだ。 「お、おい!レイア!大変だ!」 男は慌てながらもその子を抱きかかえ、自分の妻の名前を呼びながら家の中に駆け込んで行く。
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