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「違いますー。そんなことはありませんー」
「まぁ、このメンバーでいられるのもこの夏が最後だし、何かしたいっていう唯の気持ちは分からなくもないけどね」
と、唯とその周りにいる三人を一瞥しながらペダルを漕いで向かってくる加藤。
「でもさぁ、どこに行こうっていうんだよ。何か面白いところあったっけ? ねぇ、村部?」
「――興味ないね」
話の内容に無関心な村部は加瀬の問いには耳を傾けず、リュックの中で行方不明になったと思われる自分の自転車の鍵を探している。
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