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みんなの言うとおり。詳しいことは誰も知らない、弁天橋。おばあちゃん達に聞いても、「私が生まれる前からあったみたいだけど」しか分からない。
「――別にいいじゃん。あんな何もない橋。きっと途中で工事が終わって先なんてないって」
「加瀬もそう思うか。俺も、あそこは大したことないとこじゃないかと踏んでるだよ」
「進藤も? まぁ、何故か警備が厳重だけどな。一度ハッキングの練習で入口のゲートを開けようとしたんだけどさ、セキュリティーが強すぎて敵わなかったんだ。ま、どうでもいいけどさ」
加藤は苦笑いしてそう言った。
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