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小舟で倒れていた男を救出したキングダム。
治療後しばらくして彼は目を覚ました。
「…ぅ…んぅ…あれ…?
俺…何で…ここは…」
男は周囲を見渡して驚いた。
全く見覚えのない場所にいるのだから当然といえば当然だ。
彼は先ほどの血まみれで倒れていた成年。
アーモンド型の瞳をした一見爽やかな感じのイケメンだ。
が、彼は見知らぬ場所にいただけで驚いたわけではない。
別の理由がある。
「死ねなかったんだ…」
そう呟いたのだ。
彼は死ぬことを望んでいた。
ガチャッ…
扉が開きリサが顔を出した。
青年は驚いたように目を丸くする。
リサ「あら?目が覚めた?
あなた、傷だらけで瀕死の状態だったのよ?
それなのに、あんな小舟で海に出るなんて無茶過ぎるわ…
それでも生きてたんだから…
あなた、よっぽど運が強いみたいね?」
リサはそう言って笑った。
レンはそんなリサを見て唖然とする。
リサが何者なのかよく知っているからだ。
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