黄金色の麦。

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そしてその噂がある傷のある男の耳に入った。 傷のある男は世界征服を狙う独裁者だった。傷のある男はこの黄金色の麦が長きに渡る戦争の新しい戦力に使えるではないかと睨んだ。 傷のある男は村の村長である心優しき男に黄金色の麦を渡すよう言った。だが村長はそれを断った。村長は罪のない孤児を増やしたくなかったからだ。 もしかしたら、この判断は間違っていたのかも知れない。 傷のある男は怒り、軍を率いて小さな村を攻めた。 村長と大きなった子どもたちは小さな子どもたちを1人でも多く逃がすため戦った。そして逃げるとき怪我をしたときのために黄金色の麦の入った袋を1人1人に渡した。 村長と大きなった子どもたちは強かった。だが、傷のある男の兵力と強力な武器の前では無意味だった。 村長と大きなった子どもたちの頑張りは虚しく3人の小さな子どもしか逃がすことが出来なかった。
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