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そんな自分が朝起きれなくなったのを、電波塔のせいにして目の前の巨大な建造物を睨んでいると、
「兄さん、朝ごはん出来てるよ。」
1階の多分リビングから拓也の声がした。
神谷拓也、俺の弟で明星学園の1年生。成績は常にトップ、運動神経もいいし美形で、まぁ一言で言うならできる奴だ。
性格は誰にでも優しく兄弟の俺でも羨ましく思ってしまう。
そんな弟に嫉妬する俺、神谷智也は成績は中の上、運動神経はそこそこだし顔も普通だ。弟みたいに完璧超人じゃあない。
拓也に呼ばれて1階に下りると、すでに拓也は食べ終わっていて学校の支度をしていた。
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