始まりの朝

5/13
前へ
/27ページ
次へ
「なぁ、生徒会に入ったもう1人の1年ってだれ……」 拓也に聞こうと、後ろを振りかえると誰もいなかった。 「もう行ったのかよ……」 真面目すぎる弟に少々呆れながら俺も学校の支度をする。 俺の家から学校までは走って5分となかなか近い場所にある。だから、時間ギリギリに出ても前までは朝のHRに間に合ってたのだが、最近は体の調子が悪いので遅刻続きだ。 支度が終わり今日は早く出ようかなと思っていたら、玄関のチャイムが鳴った。 こんな朝から誰だろうか?新聞の勧誘か、はたまた謎の宗教団体のお誘いか…… 出るかどうか迷っていると、 「ピーンポーン、ピーンポーン、ピンポンピンポンピンポンピンポン」 連打で鳴らされた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加