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午前中の授業は恙無く終わり、昼休み。
クラスの皆は話したいけど、約束だから話しかけないっていうのが見え見え。
「皆、聞きたい事があるんじゃないの?」
「そりゃあ、人気声優の正体が遊だってわかったんだもん。聞きたい事は山程あるわよ。」
クラスメートを代表して良子が答えた。
「心配かけちゃったし、今日くらいはいいわよ。でも忘れないでね、今日だけよ。」
裁判で心配かけたしね。少しはサービスした方がって思ったんだけど。
すぐに後悔しました。だって、授業に来た先生まで加わっての質問攻めになるとは思わなかったんだもん。
「遊、お疲れ様。おかげでクラスの皆の私への風当たりも和らぐわ。」
「親友のお役にたてて良かったわ。」
帰りのタクシーの中、友子が労ってくれました。
タクシーで下校は贅沢?下手に電車で帰ると囲まれる恐れがあるのでタクシーを使います。
両親公認、と言うよりお母さんの指示なので問題ありません。
最寄り駅近くで降りて友子と別れる。
学校は問題無さそう。明日からの仕事はどうかなぁ。
脳力試験は問題ない………と思いたいわ。
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