私の日常

14/15
5203人が本棚に入れています
本棚に追加
/1183ページ
自分でも信じられないわ。 「これ、本当に私なんですかね。」 ギャップが激しすぎる。 「まぁ、嬉しい誤算だわ。極上のダイヤの原石だったわけね。 あっ、少しでも原作読んでおいてね?」 そうでした。 私は手にしたラノベに目を通す。 10分後。 「読み終わりました。」 本を閉じる。 「えっ、もう?いくらラノベでも速すぎるでしょ?」 「速読術を使えば読めますよ。」 速読術と記憶術は、「何をやるにも役に立つから」と、小さい頃に覚えさせられた。 「凄いわね。それなら台本も早く読めるわね。 声優に要るスキル完璧ね。」 誉めても何も出ませんよ。 「誉めてもらえるのは嬉しいけど、とりあえず、やるのはこの一回だけですよ?」 釘を打っておかないと、まずい気がする。 「あ!そろそろ行かなくちゃ!さ、行くわよ!」 腕をとり走り出す。 ・・・誤魔化したわね。 地下駐車場から車に乗り、録音するというスタジオに移動する。 「そう言えば、名前を聞いてなかったわね。」 あ、まだ名乗ってなかった。
/1183ページ

最初のコメントを投稿しよう!