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「おはようございます!」
挨拶をし、スタジオに入る。
桶川さんはお偉いさんらしき人の所に行って何かを話している。
私も挨拶くらいした方が良いかしら?
引き受けたからには半端はしたくない。
数人の男女が集まっている所に行って話しかける。
「おはようございます。ルシファー役をやる、ユウリです。」
「あれ?打ち合わせの時の子と違う。どうしたの?」
それ、私が答えて良いのかしら?
戸惑っていると、桶川さんが来てくれた。
「申し訳ありません。予定してた子が辞めてしまったので、この子が代役を勤めます。
新人ですが、よろしくお願いします。」
桶川さんが頭を下げる。
私も慌てて頭を下げた。
「そうなんですか。よろしく。」
「よろしくね。」
「頑張ってね。」
みな挨拶してくれた。
「では、一旦失礼します。」
桶川さんは、先ほど話していた人の所に私を連れていく。
「お待たせしました。この子が代役のユウリです。」
私達は頭を下げる。
「早速だけど、声を聞かせてね。初めからルシファーのセリフだけやってみて。」
桶川さんから台本を受け取る。
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