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私は車の中で髪をほぐし、眼鏡を外してユウリになった。
「遊もかわいいけど、ユウリは美人ねー。」
「お世辞はいいから、前を見て運転してください。」
「お世辞じゃないのに・・・」
事務所の駐車場に到着。
車の中では直せなかった髪を直す。
入り口に行くと、受付の女性が話しかけてきた。
「社長、その方は?」
「新人よ。覚えておいてね。」
「ユウリです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。頑張ってくださいね。」
挨拶をして上に上がる。
「社長室に行くわよ。」
私達は社長室に入った。
私は化粧をしていなかったので、手早く化粧する。
「お化粧しながら聞いてね。
今日は声優雑誌の取材よ。
アフレコで一緒だった声優さんからあなたの事を聞いたらしいの。」
化粧を終えて質問する。
「何を話せば良いのですか?」
「色々聞いてくると思うけど、プライベートに係わる事は話さないようにね。
巧く聞き出そうとしてくると思うけど。」
・・・気を付けないと。
「まぁ、支障が無ければ年とか趣味とかは話してあげて。」
趣味・・・無いんですけど。
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