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自己紹介して頭を下げようとしたら・・・
「可愛い!」
いつの間にか近くに来ていた店員さんに抱きしめられました。
「京子、この子もらっていい?いいわよね!」
・・・強く抱きしめられてるから息が出来ない・・・
「町子、そろそろ離さないとユウリが落ちるわよ。」
町子と呼ばれた店員さんは、慌てて私を放す。
「ごめんなさいね。ユウリちゃんていうの?
私は店長の深谷町子よ。よろしくね。」
「ユウリです。よろしくお願いします。」
改めて自己紹介する。
「で・・・時間が無いんだけど?」
「あっ、ゴメンねー。」
桶川さんに急かされた深谷さんは、店の奥に引っ込んだ。
少しして、服が入っているらしい箱を幾つか抱えて戻ってきた。
「はい、これ。試着室はそこよ。」
カーテンの着いた試着室を指差す。
促されるまま試着室に入り、持ってきてもらった服に着替える。
白の、レースの付いたゴスロリっぽい服。
かと言って、目立つほどではなく、普通に着て歩いても違和感は無いだろう。
「体のサイズ、言ってなかったのにピッタリ・・・」
「抱きしめた時に把握したわ。」
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